2015-01-01から1年間の記事一覧

社会人と飲むということ

今週は2つの飲み会がありました。 1つは取材先との飲み会。新宿で飲んで、帰りがけにホームレスの人たちのことに話が及びました。 なぜホームレスの人たちの話になったのかは、酔っていたので覚えていません。その時、前からホームレスらしき人が歩いてき…

モヤモヤこそ対話の糸口じゃないか、ということ

ずるずると引き延ばしていた山形映画祭の残務処理がようやく終わった。わたしは終わったつもりでいるが、とても稚拙な原稿なのでチェックするほうは大変だと思う。しかし、この原稿は、自分の本業のほうで仕上げる原稿の何倍もの労力がかかった。ほんとうに…

嫌な感じ、はするけれど

フランスのパリで発生した同時多発テロは、やっぱりネットニュースで知った。テレビで確認できないし、最近は新聞に目を通す気力がなくなってしまい、情報量が少ないまま今に至っている。だから、何を言える訳でもないし、何を論じようとも思っていないのだ…

人間の政治性について

人というのは何かに拘泥しているものである。 映画や音楽に接するにつけ、すべてから自由である表現者などいないと感じる。むしろ、何かに(意識的にせよ無意識的にせよ)こだわっているものこそ、まさに個の表現として、自由である、と言うことができる。拘…

われを支配するは、ベンチのデザイン

これは昔から思っていたことなのだが、東京という街は無駄に歩いてしまう街なのに、歩き疲れた時にひと休みしようとしてもそういう場所がない。夏のジリジリした暑さの中、どっかの建物に入って涼みたいと贅沢言わないまでも、せめて木陰で一息つきたい。 東…

三点倒立しながら屁をこくべきだ

現代日本語の話法は2種類あるように思う。いや、2つの「極」があると言ったほうが正しいか。「自分語り」とそうではない語り。それははっきりと分割できるものではない。ほんのちょっとのニュアンスであっちにもこっちにも振れてしまうものだ。 どんなこと…

70年目は骨抜きになってタコ踊りして

戦後70年の首相談話が発表されたので読んでみた。70年談話:安倍晋三首相談話全文 - 毎日新聞 新聞にもあまり目を通していなかったので事前知識ほぼゼロ。安倍晋三がどう文章をこしらえたか、その興味だけで一読してみた。 率直に言うと、文意がつかみに…

曹良奎という、かつて日本にいたという、絵描き

日本で使われるカタカナでは、「ジョ・ヤン・ギュ」と読むらしい。載せたのは、彼が1958年に書いた「マンホール」シリーズの一つ。彼の本は本屋になかった。新刊では発行されていない。ネットで調べたら、1960年に発刊された作品集が古本屋で出回っ…

個人の戦い

安保関連11法案が今週中にも衆議院を通過しそうだとメディアが伝えている。とてもあっさりとしている。皆が冷静すぎると感じている。 先日、会社の組合の幹部である先輩記者(31)が、団体交渉中に会社役員に激高し、ひどく罵ったあげく、団交を途中退席…

ザハはどこへいったのだ

あった、あった。この写真。 前列のおかっぱ頭が安藤忠雄、その右隣がザハ・ハディド、そしてザハ事務所の取り巻き連中。まるで世界各地の若い男の生き血を吸って肥大する女首領、ザハ・ザ・ハット(ジャバ・ザ・ハット参照)。 コンペに優勝して表彰式をし…

新国立競技場問題の根深さ

新国立競技場建設計画が大問題に発展している。ザハ・ハディドのデザインが決まった時から建築界で論争はあったが、ここまで深刻になるとは思っていなかった。正直、いまでも若干、その理由を分からずにいる。先を見通せないうえに鈍感な自分が恥ずかしい。 …

肝のだだ漏れ男

眠っているのか起きているのか判別できない半目状態でうつらうつらしているとき、私は現実を忘れられるのである。 今日の昼下がりにも、優しい太陽の光を浴び、さわやかな風を受けながら、現実離れした至福と不安が入り交じった時間を味わった。 そういう状…

殿様だけがズレている

この1週間の新聞を読む。やはり安保法制論議に目が行く。沖縄戦の終結日に合わせた報道も多かった。つくづく安倍晋三は何て幼稚なんだと思う。いや、安倍だけではない、その取り巻きを含めてなのだろうが。 国会議員は、基本的に、政界の動きしか見ていない…

何を言っても響かない日がある

今日はまだ明るいうちに帰った。洗濯をした。布団のシーツを換えた。あれほど億劫だったことが、明るいうちに家に帰ってくるだけで解決してしまう。 日本人は不幸だ。ほとんどの人が明るいうちに家に帰れない。いや、まてよ。サザエさんの波平、マスオさんは…

言葉遣いについて

安保法制。今、マスメディアを賑わしている話題だ。しかし、テレビを見ないものだから、いまいち危機感が伝わってこない。最近、勉強不足を痛感しているので、自分の感覚がずれている(先週日曜日には国会周辺で20万人デモがあったようだし)だけかもしれ…

「ヘイトスピーチ」

安田浩一著『ヘイトスピーチ』(文春新書)を読んでいる。昨日から読み始め、まだ3分の1ほどだが、大きな衝撃を受けている。何もどぎつい描写が目白押しだとか、そういう意味ではない。書かれていることは、テレビや新聞などとそうは変わらないと思う。新…

まずは

話すべきことが何も出てこない。ふだんは記事を散々書き散らしているのに。 新聞記事は貧困だ。言葉が細る。決まったセオリーがある。その「型」にはまると、気持ちいい、よく書けたと思うが、言葉が途端につまらなくなる。そのつまらなさに、ときどき嫌にな…